「三人寄れば文殊の知恵」という諺があります。
これは「凡人でも、たくさん集まれば天才のような
答えを見つける事ができる」といった感じの意味ですが、
現実はそううまい事いかないようです。
ある集団の中で
「一番優れた構成員一人」対「普通クラスの集団」で
問題を解かせる勝負をさせたところ、
単純作業の多い問題では、
「普通クラスの集団」がよい成績を収めたが、
ひらめき・論理力を必要とする問題では、
優れた一人の構成員の方が成績が上回った、
という実験報告があるからです。
様々な歴史(特に自然科学)を振り返ってみても
それまでの常識を変えてきたのは一人の天才であった、
という事が少なくありません。
ただ単に人数が多いというだけでは、
問題解決を有利にする事は難しいのです。
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