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あなたが、自分自身を「控えめでおとなしい人物である」と思っていても、
周囲の人から
「あなたって優しい人ね」「君はちょっと傲慢なところがあるよ」などと、
意外な評価を受ける事があります。
こんな時、普通は「周囲の人は僕の事を分かっていないんだ」
と思ってしまうもの。
しかし、実はそうではありません。
ジェームズ(1890)は、「自分」とは二種類存在するものだと唱えています。
それが
「自分からみた自分」と「他人からみられる自分」の二つの「自分」です。
つまり、周囲が評価したあなたという人物像も、
「自分自身」であるといえるのです。
たとえば、会社の同僚からは、クールでカッコイイ人だと思われる自分がいる一方で、
彼女の前では甘えてばかりで、子供っぽい人だと思われている自分がいます。
この場合、どちらも「他人からみられた自分」という事になります。
このようにして、自分の中には二人の「自分」がいるという事を認識する事で、
社会でスムーズな人間関係を築く事ができます。
ちなみに、「自分からみた自分」と、他人の評価のギャップが大きくなると、
「自分を分かってくれる人は誰もいない」と悩み、
人間関係でトラブルを発生する原因にもなります。
●今日のポイント
・「他人から見た自分」・「自分からみた自分」のどちらも「自分」である。
・社会では「他人からみた自分」こそが、あなた自身だと思われている。
※社会で上手に生きようと思えば、相手の思う「あなたの姿」を、ある程度
は意識して演じていく事も必要になるのです。
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