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スイスの心理学者。
チューリッヒ大学で精神医学を学ぶ。
フロイトの書物『夢判断』に感銘を受け、
1907年、彼に弟子入りします。
フロイトもユングの才能に心を引かれて、
将来の後継者にしようとまで考えました。
ところが6年後、お互いの考え方が違う事がはっきりとし、
二人は別々の道を歩くことになります。
しかし、ユングはフロイトから離れた後約4年間は、
心の行き場を失い、精神的に自殺寸前までに追い込まれます。
その後、何とか立ち直るのですが、その頃の苦しい経験をもとに、
独自の理論を作り上げました。
その一つが
個人的無意識と普遍的無意識(集合的無意識)という概念です。
ユングは、彼の診察した精神病患者の訴える内容が、
どれも似たような内容であった事にヒントをえて、
無意識が、一人一人違う個人的なものと、
人類皆に共通する内容を含んだものの
2つの部分から成り立つと考えたのです。
また、普遍的無意識の中には、
人類の大昔からの共通する記憶が含まれると考え、
その基本的なパターンを元型と名づけました。
ちなみにユングは、長身に甘いマスクだったそうで、
奥さんがいるにも関わらず、
若い女性患者と不倫のような関係になってしまった事もあります。
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