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ラドルフ(1966)が行なった実験によると、
海軍兵士に能力テストを行なった後で、自分がどれ位の成績を
とったと思うかを予測してもらい、実際の能力テ ストの結果と
比べてみたところ、テストの結果が平均的な人物ほど、
予測した成績が、実際のテストの結果とほぼ同じになりましたが、
平均よりも優れていたり、劣っている人物ほど、
予測の成績と実際の結果のズレが大きくなる事が分かりました。
この事から、能力が非常に優れている人や、劣っている人は、
知らず知らずのうちに自分を過小評価したり、
過大評価してしまうと考えられます。
小さい頃に、「神童」と騒がれてたのに、
大きくなったら「ただの人」になるケースが多いのは、
このように平均的な人達の中で、自分に対する評価が
はっきりと定まらないのを嫌がり、周囲に自分を合わせる事で、
本来の能力を封印してしまったからかもしれません。
※何でも平等にするというのは、一見すると正論にも思えますが、
これから育とうとする芽を摘み取っているかもしれないと、考
えてみる事も必要です。
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