|
|
相手のためを思って手助けしたにも関わらず、逆にひんしゅくを
買って、気まずい経験をする事があります。
また、「あの子の態度、きっと俺に気があるに違いない！」と
勢い勇んで口説いてみたところ、見事に断られてしまった経験は
私だけではないはずです…(^ ^;)
このような失敗は、「相手の気持ちが読めた！」という
思い込みから起こったものですが、世の中には、怖いくらいに相手の考え
が分かる人がいる、というのも事実です。
一体、この違いはどこにあるのでしょうか？
よろしければ、以下の実験を参考にしてみて下さい。
●日常生活でよくある出来事について、被験者Ａに四つの選択肢を選ん
でもらいます。
そして、他の被験者Ｂは自分 も選択するのとは別に、被験者Ａがど
んな回答をしたのかを予測してもらいます。
ちなみに、この実験の前に全ての被験者に、「気付き」の多さに関す
るテストを受けてもらいました。
その結果、「気付き」の多い被験者ほど、他の被験者の回答を正確に
予測できる。
自分の選択と他の被験者の選択が同じだと考える傾向の被験者は、
「気付き」が少なく、予測がはずれやすい。
「気付き」は自分との類似よりも、違いを見抜くのに関わっている。
また、「似たもの同士」であっても相手の行動を予測する上での要因
ににはならない。という事がわかりました。【ビーリィ 1955】
この実験から分かる事、それは相手の気持ちを読み取るためには、
「気付き」が必要であるという事です。
「相手の気持ちを読み取る」事が苦手な人には、この「気付く」と
いう点が欠けている一方で、「自分はこのように感じているから、
相手も一緒の事を感じているはずだ」という、思い込みをしてし
まう傾向がみられます。
これは逆にいうと、相手に対する「気付き」が少ないがために、
「自分自身の考え」を根拠にして相手の気持ちを推し測らざるを
えないからとも言えます。
優秀なセールスマンになると、お客の言葉や表情だけでなく、指
先から足の先まで、じっくり観察して多くの情報に「気づき」を
えています。
「相手の気持ちがわからない」と悩んでいるあなた。まずは相手の
気持ちに結論を下す前に、相手の事をじっくりと観察してみてくだ
さい。
※相手の観察するときに、最初に気が付くのは、「自分との違い」です。
例えば「すぐにヘラヘラ笑う」「貧乏ゆすりが多い」というのも、
自分が普段していない事であればすぐ気が付くもの。そんな何気ない
しぐさが相手を見抜く重要なメッセージになります。
|
 |
|