ポケット心理学 〜明日使える心理学豆知識〜

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突然ですが、「格闘家」と言われて、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?


体が大きく、筋肉隆々?顔がコワイ?



人によって浮かんだイメージは多少異なると思いますが、誰もが自分
なりに「格闘家」のパターンを思い描いた事だと思います。


実はこの「パターン化」という行為が、今日の重要なポイントです。


実際は「格闘家」も一人一人全く違った人間であるはずです。


にも関わらず、あなたはパターンにあてはまらなかった部分を除いて

格闘家」特有のパターンを見つけ出し、そのパターンに当てはまる人

を見ると「格闘技やってる人かな?」と判断しているのです。


このように人間には、物事の大まかな特徴を把握するために、パター

ンを見つけ出し、それに当てはまるものをまとめて整理しようとする

心のしくみがあります。


これを「認知的枠組み=スキーマ」と言います。
(以前簡単に触れた事がありますね。)


このスキーマがはたらくのは、一人一人の細かい部分までわざわざ記

憶するよりも、特徴的な部分だけをピックアップして、その人の大ま

かな姿として覚えておくほうが、脳が情報を処理する負担が減って、

素早い判断を下す事ができるからと考えられています。


例えば、困っている時にいつも手を貸してくれる人に対しては、「親

切な人だな」と思いますよね。


このときは「親切な人スキーマ」がはたらいています。


もし、ここでスキーマがはたらかないと、相手がどういうタイプの人

間かを前もって判断できず、毎回「何でこの人は私を手伝ってくれる

んだろう?」と思わなくなくてはいけません。


そういう意味でスキーマはとても重要なしくみです。


そして、あなたの中には「格闘家スキーマ」だけでなく、「意地悪な

人スキーマ」「かっこいい人スキーマ」というように、たくさんのス

キーマが存在しているのです。


ちなみに勘の鋭い方は、もう気が付いていると思いますが、「偏見」

というのもスキーマのしくみによるものです。


相手に対する偏った情報のみで、相手をパターン化しようとするため

に、相手に対してゆがんだ人物像をイメージしてしまうのです。


また、年を重ねる毎に、スキーマの数は増えていくのですが、スキー

マのパターン内で、物事を判断するのが楽なために、他の視点からの

判断をやめてしまい、いわゆる「頭をカタ」くする原因ともなっています。



このようにスキーマはちょっとやっかいな性格を持っているのですが、

うまく使えば勉強に、自己アピールにと、いろいろ応用できちゃいます。


それはまた後編でお伝えします!


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