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人間には「自分は他の人とは違う」という事を分かってもらい
たいという欲望があります。
人は誰もが特別でありたいと思う。
今日は、そんな心理が垣間見える実験を紹介します。
●被験者に「パーソナリティ、価値観などを測定する」と伝え、
偽のアンケートに回答してもらいました。
その後、このアンケートの結果として、被験者がどれだけユニ
ークさを持っているかを低・中・高・極端に高い、という4段
階に分けて伝えらました。
ちなみに、この結果はあくまでもランダムに選ばれたものであ
り、本人の実際のユニークさとは全く関係がありません。
この結果、4段階のユニークさの程度のうち、ユニークさが高く
なるほど被験者の満足感が増加し、低い場合には不快感を生じ
る事がわかりました。一方、極端にユニークさが高いと伝えら
れた被験者は、多少満足度に低下が見られました。
【フロムキン 1972】
この事から、自分にしかないユニークさというものを多く認識す
る事で、人は満足感を得やすくなると考えられます。
しかし、あまりにユニークさが高くなると、「協調性のない変わ
り者」と思われるのではないか、と多少不安になる可能性もある
と考えられます。
人を動かす立場にいると、部下なかなか思い通りに動いてくれな
い事がよくあります。
たとえそんなときでも、部下を一人の特別な存在として扱ってい
れば、やる気をもって動くでしょう。
※「これは君にしかできない仕事なんだ」と言われれば、頑張ってしまうのが
人情というもの。相手の自尊心を高めるような行為が、継続的なやる気につな
がっていくのです。
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